Underground Seminar
Underground Workshop Kobayashi Norio Seminar 2.
2024年6月11日 – 6月23日 12:00-19:00 最終日17:00まで
156-0043 東京都世田谷区松原1-51-3 エトワール 3F 半山ギャラリー
LIU MINGKUN
Flowing Clichè
家族から家族への道のりは、
水溜りの回廊を渡るようなものである。
これらの作品は、父と母の家族を行き来しながら、人と人との関係の流動性、個人と周囲の世界との関係について考えている。
身近な人との距離が遠くなったり近くなったりするほど、すべてが急速に変化していくように感じる。何も長く残るものはなさそうであるが、写真はその流動性そのものを保つことができる。
LIU YUXUAN
Fake News
このプロジェクトは日常生活で見かける人工的な物だけでなく、似た特性を持つ動物や植物、鉱物にも焦点を当てている。そして、視点の選択やフラッシュの使用、最も重要なのは撮影するという行為を通じて、写真として切り取ろうとしている被写体と被写体そのものの関係を剥離し、シャッターを押すことはフェイクニュースを作るようなものだと考えている。
PAN MUKI
⾏く
人々はずっとどこからどこへ向かうものである。ときには一人だったり、ときには家族や友人と一緒にである。迷いことなく真っ直ぐと前に向かう姿勢やちょっとためらった動作、この世界はこういう人々の行く姿によって作られているのである。
私は中国の黎川で生まれた。江西省の東方向の中部にある小さい町であった。「黎」は「黎明」、すなわち「黎川」は「あけぼのかわ」という美しい意味である。しかし、もはや20年間上海で暮らしている。毎回故郷に帰るとき、時間が戻るような不思議な感じがする。みんな同じく、どこかへ向かうべきであるが、大都会である上海と田舎である黎川の人々の行く姿は感覚的に何かが違うのである。
XU YANPING
ELAPSE
自然のものは常に静かに変化していく。これらの流れる変化は、いつか何かの場所であなたに跡を残すかもしれません。その痕跡を記録しながら、自然との繋がりと共通点を感じ、新たな意味を探求している。
WANG LEI
猫が生きる町、モロッコ
モロッコでは宗教的な理由から野良猫を処分することはできず、野良猫の繁殖を人為的に管理することも禁じられている。このため、猫たちは自由に生き、その独特で魅力的な生活スタイルが形成されているのである。これらの猫たちは、私たちが普段見かける飼い猫とは異なり、街の至る所を自由に歩き回り、モロッコの風景と一体となって生活している。
展示される写真は、モロッコ各地で撮影した猫たちの日常の様子を捉えている。市場で食べ物を探す猫、陽だまりでのんびり過ごす猫、狭い路地で周囲を警戒する猫など、それぞれが独自の個性と生きる知恵を見せてくれるのである。
これらの写真を通じて、これらの猫たちの特別な生き方を感じ、その自由と独立を味わっていただければと思う。この異国の地で自由に生きる小さな生き物たちを一緒に鑑賞し、彼らと環境との調和を感じてほしいのである。