「Stigmata」

小野久留美

時間:2020年8月4日-8月16日 12:00-19:00 月曜日休み
最終日:12:00-17:00

この世界では全てのものが常に変化しているが、その変化には恐怖と喜びが付随する。そこから彼女は、永遠に変わらない真理「一過性」とそれによって変化する人の心理的側面に興味を持ち制作を開始。何かを永久に保存したいと思う気持ちが人の心の中に現れるときがあるが、その一方で全ての生き物はいつか土に還り、全てが束の間だ。

最近では保存と無常の二面性を表現するため、撮影した写真を印刷しそれを土の中に一定期間埋めるという方法で制作。

今回の個展のタイトル「Stigmata」は花の柱頭を表す言葉の複数形だ。だが、実は他にも聖痕、何らかの科学的に説明できない力によってついた痕、という意味も持ち合わせている。

目には見えない土壌の中の分解者、水分、空気、そして、時間。作品に刻まれた痕はまるで聖痕のようだ。