王曦婭 写真展「Beyond Heaven

THE 2ND BANSHAN PHOTOGRAPHY AWARD
グランプリ

2022年07月12日 – 07月24日 12:00-19:00 最終日17:00まで

中国の葬送文化では、人が死んで冥界に入るとき、紙紐を故人が瞑想の道具として使い、親族はこの「物」を燃やして故人に送ることで、冥界での衣食住を確保できると考えられている。 生きている人は、お焚き上げの過程で、これらの物が故人に使われることを想像し、故人が生前に果たせなかった願いや、生きている人が故人のために想像した願いを叶え、想像の現実を信じる気持ちが高まることで、より安心感を得ることができるのである。

Beyond Heavenは、現実の空間に紙紐を置き、温かみのある生きたリアルな不朽の静物画とし、紙紐を燃やすのと同じように撮影した画像の一部を焼き払い、イメージや空想が変容する過程で死との関係を考えようとするものである。 そして、張り子のカメラを変形させ、『Beyond Heaven』の延長線上にある空のイメージを連写することで、この行為を通してアンタッチャブルに手を挙げようとしたのです。

王曦婭
1999年貴州省貴陽市に生まれ、2021年に中国伝媒大学を学部卒業。 映像が関わる文化的記憶、歴史的物語、権力の問題に関心を持ち、映像や動画を主な媒体として芸術活動を行う。